岩渕先生「歌声コラム」です。
先日のレッスンで
出せる音域って「生まれつき」決まってるんですか?
と質問頂きました。
確かに
音域が広い人もいればば、せまい人もいますし
練習してすぐに広がる人もいれば
なかなか広がらない人もいます。
果たしてこれは、生まれつき決まってるのでしょうか?
《本日の回答》
人間の声帯の可動域は
「3オクターブ以上」の音域を
出せるように出来ているんです。
これは、人種問わず変わらないと
医学的にも分かっています。
けれども
声帯を動かす筋肉の発達が
人それぞれ違うので
出せる音域に、差が出てくるんですね。
「声帯を動かす筋肉」が
声帯を伸ばしたり縮めりして「音程」を作り出すので
当然のことながら
その筋肉が発達していないと音域は広がらないんです。
誰でもホイッスルボイスを出せるの?
ちなみに
「マライアキャリー」や「MISIA」は
とんでもなく高い声を出しますよね!
あの高音はちょっと特殊な発声で
「ホイッスルボイス」とか「フラジオレットボイス」
と言われる声です。
通常は「声帯の振動速度」で音程が変わるんですが
あの高音は
声帯を「笛」のように使って
空気が隙間から流れ出る時に出る「空力音」です。
なので
一般的な音域とはちょっと違った扱いになりますので
出すのが非常に難しいです。。
歌うほど音域は広がる
ホイッスルボイスは出せなくても
あなたの声帯のポテンシャルは、歌手と同じです!
声帯を動かす「筋肉」さえ鍛えれば
3オクターブ、出せるようになるんです!
筋肉の鍛え方として、1番のおすすめは
「正しいボイストレーニング」をすることですが
自分1人でできる事としては
歌う時間を増やす事です。
歌っている時は、必然的に喉の筋肉を使うので
自動的に喉の筋トレにつながっています。
音域が狭い人でも
やればやった分、ちゃんと育つので!
たくさん歌って筋肉を鍛えて、音域を広げて下さいね。